賃貸管理コラム
カテゴリー: アパート・マンション経営
賃貸経営は長期的なものになるため、メリットばかりを考えるのではなくリスクやデメリットを回避することも頭に入れておかなくてはなりません。
賃貸経営において気を付けたいポイントを知っておき、デメリットを解消できるようにしておきましょう。
自己資金の準備
賃貸経営において気を付けたいポイントの1つに、自己資金の準備が挙げられます。
賃貸経営は金融機関からの融資などが受けられるため、自己資金は少なくても始められるものです。
最近では自己資金がゼロでも始められる賃貸経営などの宣伝文句も見かけます。
しかし、安全に賃貸経営を行うには余裕を持った自己資金を準備することが大切です。
自己資金が十分でなければ、空室の発生時に管理料の支払いやローンの返済が苦しくなってしまいます。
借入をする際には何年で返済するのか具体的な計画を立てておくようにしましょう。
初期投資のバランス
賃貸経営では初期費用が大きく発生するため、できるだけ抑えようとする方が多いでしょう。
しかし、初期費用を抑えるために設備投資を抑えすぎてしまえば入居者が集まらない可能性があります。
近年であれば宅配ボックスやオートロックなどの防犯設備、お風呂の追い炊き機能、トイレの温水便座といった設備の人気が高まっています。
全ての設備を加えれば初期費用が高くなってしまうので、立地や競合物件を考慮した上で入居者が必要とする設備を加えるようにしましょう。
空室対策
賃貸経営における不安点の1つに空室対策を挙げる方も多いでしょう。
賃貸経営をしていれば空室は発生するものですが、できるだけ早く空室は埋めたいものですし、空室にならないようにするために入居者の定着率は高めたいと考えることは当然です。
まず、事前にできることは土地選びです。
立地が良い場所やエリアに合った物件内容であれば、築年数が古くなっても空室率は減らせます。
そして、賃貸経営を始めて時間が経過してきた場合には、修繕や家賃の見直しなどで空室を埋めるための努力を行いましょう。
自分に合った管理方法を選ぶ
賃貸経営では大きく分けると「自主管理」「管理委託」「サブリース(一括借り上げ)」の3つの管理方法があります。
・自主管理
自主管理は賃貸契約のみを不動産会社に依頼し、その他の管理業務を全て行う方法です。
自主管理は管理費用の節約というメリットがありますが、時間や手間が必要になるため管理委託やサブリースを選ぶ人が多くなっています。
・管理委託
不動産管理会社に管理業務を委託する方法です。
大きく分けると「入居者の管理」と「建物の管理」が中心に任せられます。
入居者の管理においては、物件に入居してから退去するまでの業務を委託することができます。
家賃の集金の代行や家賃滞納への対処、入居者の苦情対応など全て任せることができるので、オーナーが面倒な手続きや対応を行う必要がなくなります。
また、建物の管理においては、日常的な管理などが挙げられます。
日常的に共有部分の清掃や定期的な建物の点検や検査、などで入居者が暮らしやすいように建物を管理します。
・サブリース(一括借り上げ)
サブリースとは不動産管理会社などの不動産業者が一括で借り上げを行い、オーナーが管理会社にアパートを貸して、管理会社がオーナーの代わりに賃貸経営を行います。
つまり、管理業務を完全に任せるという形になるのです。
3つの管理方法の中では最も手間がかからない方法であり、空室が発生しても定額の家賃収入を得られる方法です。
これら3つの管理方法の中から自分に合った管理方法をじっくり検討してみましょう。
良質な不動産管理会社を選ぶようにする
安定した賃貸経営を行うには立地や物件も大切ですが、それ以上に大切なものは不動産管理会社選びでしょう。
管理会社の良し悪しによって物件価値や入居者の定着率は変わるといっても過言ではありません。
そのため、委託手数料の安さだけで管理会社選びを行ってしまうことは危険です。
管理会社によって維持管理や居住者への対応が十分にされないようであれば、入居の維持率も下がり、いずれは空室が目立つようになる可能性もあります。
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